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[2007.09.25]
■芋を掘りながら農業の大変さを知る
イコロ農園で春に植えたジャガイモが収穫の時期を迎えた。種類はレッド・アンデス、北あかり、メイクイーン、洞爺、男爵などである。 
量の多いのはレッド・アンデスと北あかりである。 
今年のジャガイモの出来は良く、収穫量は全部で700キロはありそうだ。 
 
とても1日では収穫出来ないので、4~5日で掘るつもりで、先ずレッド・アンデスを掘る。 
5ミリくらいの鉄線をU字型に曲げたものに木の柄が付いている昔からの道具で掘る。 
 
本職の農家では機械化が進んでいて、掘り起こしから収穫、そして仕分けまでを機械がやってくれる。零細農家のイコロ農園はそれを全て手作業で行う。 
プラスチックの箱を用意して、堀起こしたジャガイモを拾って箱に入れる。 
 
1列が20メートルくらいの畝だが、一気に1列は行けない。中腰の作業なので、腰が痛くなって続けられない。Tさんが言った。『橋本さん、イナバウアーをやった方が良いよ!』なんのことか判らなかったら、立ち上がって背中を反らせということらしい。 
 
私も俄か農民なので、農作業はつらい。同じ作業は30分もやれば疲れるし、飽きてしまう。 
そこでTさんは私のことを、『30分農民』とあだ名を付けている。 
 



この農園の収穫物は無農薬で安心なので、友人達にも食べて欲しくなる。そこで、私の東京在住の友人達にジャガイモの注文を出すようにお願いした。 
その結果、4人から15箱の注文が入った。1箱は10キロ入りである。 
 
箱にレッド・アンデスと北あかりを半分ずつ入れてみた。ところが泥が付いていて汚い。 
Tさんと相談の上、泥を水で流すことにした。この作業も大変である。でも、なんか変な気がしたので、途中で本職の農家の壮瞥町のIさんに電話する。 
 
するとIさんは『泥を落としたら、ジャガイモは長持ちしないよ!。だから泥付きでいいんだよ』と言われた。俄か農家はそんな基本も知らないから困る。 
 
 
そうこうしている間に雨が降って来たので、作業は一時中止となる。いつものKさんが遊びに来たので、一緒にTさんの奥さんの手作りのうどんを食べる。Kさんに続きの作業をお願いしたら、『私は仕事で泥と石を掘っているんだから、もうジャガイモなんか掘るのは嫌だよ』とつれない返事だった。 
 
仕方ないので今日のところはこれでジャガイモ掘りは終りとする。でも、自分で注文を受けたジャガイモは自分で掘って、自分で箱詰めして送らないといけないので、それを思うと気が重いなー。次の晴れの日に元気を出してやろう! 
 
(おまけの話) 
9月12日から18日まで東京で『ぐるっと洞爺湖紹介フェア』というのが開催された。 
来年のサミットに合わせて洞爺湖周辺の町の紹介と、その地域で取れる産品を紹介するイベントである。そのイベントにイコロ農園のTさんが急遽参加することになった。 
 
有楽町駅と東京駅のそばの北海道館『道産子プラザ』の前でイコロ農園のジャガイモの注文を取ろうという魂胆である。日帰りで行って、30箱を売ろうと考えているようだが、どうか?俄か農民のTさんは、『こんな都会的な顔では東京では農民に見られない。 
 
だから藍染の法被を着て売ろうと思う』と言っている。現在も本職はカメラ屋の会長であるから、もっともであると私も思った。ところが、Rさんは、『もう充分に農民の顔になっているよ!』と本当のことを言う。今は注文が多過ぎたら、ジャガイモが足りなくなるという心配をしている。 
 
その後Tさんからの電話で、なんと28箱も売れたという。さすがに元商売人である。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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