■バルト海をクルージングで行く(2)
フィンランドのヘルシンキからスウェーデンのストックホルムまでは空路で1時間だが、観光客の多くはバルト海を豪華客船で横断する。 フィンランド側はシリアラインという会社が独占的に営業している。15時間半の船旅だが、これは北海道に行く時に大洗港から苫小牧港に行くようなものだ。

午後4時30分発の1500人乗りの豪華客船は狭い航路をゆっくりと進む。
船内には幾つかのレストラン、カジノ、映画館、ゲームセンター、そして多くのお土産屋がある。
大きな免税店があり、まるでスーパーマーケットのようだ。
聞いてみたら、北欧では酒税が異常に高いので、観光客はここで買い物をするらしい。普通のレストランで小瓶のビールを注文すると900~1000円で、タバコは600円であるが、それが高いのかどうか酒も煙草もやらない私には分らない。
初回のヘルシンキの話を送信したら、伊達市のKさんから電話があった。我々が夏に滞在しているコテージはヘルシンキに買い付けに行ったもので、メールを見て懐かしかったと言っていた。
ただ、行ったのが真冬の2月で寒くて参ったそうだ。北欧は今の時期は太陽がなかなか沈まない。白夜というやつだ。暗くならないので、自分で寝る時間を決めないといけない。
夕方にヘルシンキ港を出港した船はいつまで経っても明るい中を進んで行く。カジノを見に行ったが、ルーレット台に1台だけ客が居て、全く盛り上がっていない。
やることもないので、仕方なく明るいが9時には寝た。部屋のランクは上から2番目らしく、結構いい。部屋の広さも日本のビジネスホテルより広く風呂もあり、苫小牧へ行く商船三井のフェリーなんかよりかなり豪華な造りだ。
船で夕食と朝食を食べて、ストックホルムには午前9時半に到着した。クルーズが日本のリタイア組の中で流行っているようだが、私は狭い空間が嫌いなので、クルーズはあまり好みではない。

(おまけの話)
朝の3時に目が覚めたので、7階のデッキに出てみる。朝の風が気持ち良い。
暗くはないが日の出前である。早速にカメラを構えて日の出の写真を撮ろうと思った。
するとそこに居た若い男が下手な英語で話し掛けて来た。嫌な予感がした。場違いな男がこの船に乗っているからだ。
後で分ったが、一番安い船室は飛行機で行くよりかなり安いそうだ。
彼と色々と話してみたら様子が分ってきた。彼はエストニア人で、今からストックホルムに研修に行くと言う。『何の研修か?』と聞いたら、『アムウェイの販売資格の研修だ』と言う。私が日本人だと分ると、『日本ではアムウェイはどうか?』と聞く。
私は『以前は流行っていたが、今はもう駄目だ』と答えた。彼は今はタンクローリーの運転手をしていて、女房は教師で、子供は2人いるが、生活が厳しいのでアムウェイで成功したいと言っていた。
これから頑張って研修を受けて、生活を向上させたいと言う若者に会えて、なんだか清々しい気持ちになった。
小金井の自宅から

2月の山中湖
丸ビル方面の夜景
ラーちゃん
隅田川
東京スカイツリー