■東京からやって来た同級生
女房の留守中に私の中学・高校時代の友人2人を東京から呼んだ。 1人はK君で、元リクルートの役員であった男だ。もう1人はH君で、ヨットで世界一周の旅に出たが、パナマ運河で体調を崩して帰国した男だ。
どちらの男も私に似て同じくユニークである。K君は2年前にも来ていて、今回で3回目である。
彼らとは私の青春時代に多くの思い出を共有している仲間だ。

16時36分着のスーパー北斗16号で2人は伊達紋別駅にやって来た。久し振りの2人はなにも変わりはない。すぐにディスカウント酒店に案内する。
コテージで飲む為にK君の好きなバーボンを買う。
夕食は寿司屋『文七』に行く。北海道に来ると、誰でも先ずは寿司屋に行く。北海道のネタを思いっ切り食べてもらおうと思ったが、若い時と違いもう年なので、そうは食べられない。私達は人生の残り時間で、あと何回寿司を食べられるのだろう。
今回は壮瞥の気のいいIさんが文七に稀少価値のチップを届けてくれていた。
翌日からは、盛り沢山の計画が始まった。9時にコテージを出て、毛利果樹園でサクランボを試食して、洞爺湖を一周し、西山火口まで登り、昭和新山を真正面から見て、伊達カントリークラブで地元の皆さんとゴルフをして、コテージに帰ってからお風呂に入り、山を下りて菜菜で夕食を食べてから戻る。
そして、テレビでプロ野球を見て、11時に寝た。忙しかった。最終日は東京から戻る女房も交えて、ゴルフの対戦をして、また伊達紋別駅から帰る。

(おまけの話)
室蘭にも私達の同級生であるA君が住んでいる。
5年前にA君の誘いで積丹半島を旅したことが、私が伊達市に来るようになったきっかけである。同級生もみんな65歳以上になった。
もう人生も終盤である。人生の終盤は下り坂で、どうも暗いイメージが付いて廻る。同じく同級生で作家の嵐山光三郎君は最近の本に書いている。『現役の時は重い荷物を乗せて、上り坂を自転車で登って行ったようなものだ。やっと頂上に達して、これからは坂道を下る。
これは楽である。もう自転車を漕がなくてもいいからである。下り坂をマイナスに捉えずに、周りの景色を見ながら、のんびり下ろう。
そう考えれば、老後というのは楽しいことばかりだ』という意味のことを書いている。
私も全く同感である。私の同級生はいいことを書くな~。
リタイアした皆さん、『下り坂を楽しもう!』