■社長の顔に似合わぬ名前『白い恋人』
北海道に来るようになってから、ますます北海道と伊達市のファンになっている。 その北海道が最近は悪いことで新聞やテレビに出ているので困っている。これでは来年のサミット開催という目出度い話も帳消しとなってしまっている。
つい最近の話としては石屋製菓の製造販売をする『白い恋人』の賞味期限改ざんとアイスクリームからの大腸菌の発見などがあった。また、その少し前にはミートホープ社の牛肉偽装事件があった。更に前には雪印乳業の食中毒問題があった。
なぜか食品の問題は北海道から出てくる。これらは全て根っこのところでは同じ問題であるような気がする。
管理体制もシッカリ出来てもいないのに、経営者が現場から離れ、社外活動に重点を置いたり、やたら豪華な家に住んで、しかもそれを自慢げに見せたりしている。

それまでは、北海道は道外の者から見ると勝手に『清潔感』や『正義感』を感じていた。
白い恋人は残念ながら今までに食べたことはない。地元の人に聞いたら『買って食べることはない』という。殆どが道外の人が買っているということが分かった。
ミートホープ社の偽装牛肉は食べたかもしれない。
ある時、地元のスーパーマーケットでコロッケを買って、朝食に食べたからだ。
女房は『何が入っているか分らない売っているコロッケなんて、よく買うわね~』と、事件の前から私に批判的だったので、彼女は食べていない。
東京のデパートで北海道展をやるといつも黒山の人だかりである。北海道というのは日本の中でも大きなブランドであった。
札幌のデパートで北海道展をやるのかどうかは知らないが、多分やらないだろう。
それだけ値打のあった北海道というブランドがこれらの会社の社長によって壊されてしまった。北海道に滞在するような身になってからは、これは非常に残念である。
私の僅かな経験から判断して(間違いであるかもしれないが)、『北海道はまだまだ競争が激しくなく、後を追う者が出て来ないので、少しの成功で傲慢になり、それが会社の根を腐らせている』と感じる。私の知り合いの伊達の会社にそんなことはないと思うが、
この際、『北海道ブランドは捨てて、伊達ブランドを売り出そう!』
(おまけの話)
商品の名前は大事である。『白い恋人』なんて名前はいかにも若い女性が買いそうな名前である。テレビで見た社長の顔からは想像も出来ない名前である。
少し前は『なんとか物語』なんていうのが流行った。
壮瞥の岩倉観光果樹園のジャムは美味しいが、名前が悪い。『OO観光果樹園』なんていうのでは夢が無い。いかにも観光用のお土産という響きがある。私の女房は『フルーツママのイチゴジャムなんてどう?』と提案していた。
ここのジャムは確かに美味しく、女房が友人に贈ると、必ず追加注文が入ると農園主が言っていた。だから、名前が良ければもっと売れる筈だ。

ホテル・ローヤルの四季のスープも美味しいのだが、今の製造元の名前では売れない。
それは社長も分っているようで、近い内に洒落たブランド名を付けるそうだ。
中身が良くなければ売れないことは確かだが、名前が良くなければ、手に取ってもらえないことも事実だ。
だから、もし自分の子供が女の子なら、美人に感じるような名前を付けてあげよう。
その点では、Hさんの長女の名前の『優』は合格である。