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[2007.11.23]
■先駆者からの体験的報告
伊達市に滞在中に石田医師から『この機会に前立腺の癌検診をしたらどうですか? 今は血液検査で分かりますよー』と優しく言われてその気になってしまった。その結果が東京に戻っての精密検査へと繋がってしまったのだ。 
 



ハワイから帰った翌日の午後2時に日本赤十字武蔵野病院の泌尿器科に出向いた。 
その前に前日からお尻に座薬を入れたり、食事の度に薬を飲んだりと、やることが多い。 
 
私の番が来て病室に入ると、いつもの医者と違い女医さんがいた。そこで『下は全て脱いで、そこにある下着を穿いて下さい』と言う。 
パジャマのズボンみたいな物に着替える。そして、床屋の台のようなものに座らせられる。 
 
ズボンの後ろは穴が開いている。台に乗ると電気仕掛けで台は上昇し、それに連れて背が倒れ、両足が開かされる。そして、目の前にカーテンが引かれた。 
ズボンに穴さえ開いていなければ、飛行機のビジネスクラスの座席と同等である。 
 
この格好はかなり恥ずかしい。でも、なかなか始まらない。その女医が血圧を測った。 
そして、『先生が来るまで暫くお待ち下さい』と言って去って行った気配を感じた。彼女は先生ではなく看護師だったのだ。緊張していて、それも分らない。 
先生はなかなか来ない。 
 
10分くらいも経ったかなーと思う頃にやって来て、『先ず指を入れますよー』と言う。次に『超音波で検査します』と言って、硬い棒のような物を肛門に突っ込まれた。そして、中でこねくり回す。痛いのなんのって・・・・。 
 
次に『組織を採ります』、『チクッとしますが、その後にパチンと行きます』となんだかよく分らない説明だ。突っ込まれた棒はそのままだ。 
そしてチクッと来た。その後にパチンと組織を取り去るような感じの感触がした。苦しいし、痛いし、涙が溢れて来た。 
 
『もう勘弁してくれー』と叫びそうになるが、じっと堪える。それを8回もやって、肛門に脱脂綿を突っ込まれてやっと解放された。その後にまた血圧検査をしたが、検査前よりも低いと言われた。それがいいのかどうかも判らない。所要時間は30分くらいだろうか?すごく長く感じた。 
 
パンツを穿いてズボンを穿いて病室から出た。そこで30分くらい安静にしていろと言われているが、椅子が固くて肛門が痛い。なんか下痢をしたいような、小便をしたいような気分になってトイレに行く。小便をしたら真っ赤な血が出て来た。 
 
これは事前に言われていたので驚かなかったが、それでも驚く。やっとの思いで家に帰って横になる。 
また小便がしたくなる。行ってもすぐには出ない。しばらくすると血が混じった小便がチョロチョロと出る。 
 
翌日になり、やっと痛みも少し取れたが正常ではない。3日目でなんとか戻った。 
その次の日はまた講演会の講師に呼ばれている。ハワイから肛門へと続き、最後は講演会とは全くなんの脈絡も無い1週間だった。 
私が男性の皆さんの先駆者としてこの苦しい経験を無料でお知らせしましたが、皆さんは果たして検査に行くかなー? 前立腺でなにか思い当たる人は連絡を下さい。 
 
荒大僧正の絵説法のようには、『泣いても生まれ変わらなかった』私でした。 
 
 
(おまけの話) 
検査を終って家に帰り、女房に苦しい検査の状況の話をした。すると、『その程度なら、女性は誰でも経験しているわよ!』と簡単にいなされた。 
お産の時もそうだし、婦人科の検査の時もそうだし、大腸の検査もそうだ。 
 
私はこんな検査は初めてだったので、かなり参ったのである。世の中のオバサンが逞しいのは、この道を通って来たからではないかと思う。 
こんな検査や出産を何回も経験して来たオバサンには、もう怖いものは無い。 
 
もし、この検査で癌が発見されなかったら、どうしたらいいのだ?あんなに大変な思いをしたことが全く無駄になってしまうではないか!もう2度とあんな思いはしたくない。 
オジサンは決してオバサンには勝てない理由がこの年になってやっと分った。 
 
小金井の自宅から 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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