■『昔は良かった』と言えば・・・・。
私の若い頃に年寄りが『昔は良かった』とか、『今の若い者は・・・』なんて言うとかなり反発したし、『年寄りって、だから嫌なんだよなー』なんて思っていた。 ところが、いつの頃からか自分でもそう思うようになって来ている。
『昔が全て良かった』とは私も思わない。今の方が良いことの方が多いと思う。
ただ、最近の若者のマナーの悪さを見ると、それだけは昔の方が良かったと思う。

最近の若者の一番の問題行動は、『人をよけない』ことである。
あまり広くない道を向こうから若者が歩いて来て私とすれ違う時に、彼らは決して道を譲ろうとはしない。
私がよけなければぶつかってしまう。
彼らは『相手がよけるもの』と決めてかかっている。
これは男も女もどちらも同じ行動をとる。
なにか変だし、なぜなんだろう?
また、暗がりで年寄りを襲うとか、バアサンのハンドバッグをひったくるなんて犯罪は昔は無かった。
心からではないのだが、昔はそれなりに年寄りを敬っていたような気がする。
更に爺さんも婆さんも今みたいにギラギラしていないで、上手に枯れていた。

なぜこうなってしまったのか?
その原因の多くは核家族化に行き着くだろうと思う。
うるさいジジババが家庭内から居なくなり、誰もマナーを教える人が居なくなった。
昔が今も残る有楽町のガード下を歩いていて、色々なことを考えた。そういえば、この道は伊達市のRさんが大好きだと言っていたなー。

そして、私も『今の若いもんは・・・』と言いたくなった。
これからも道を歩く時には向こうから若者が来たら、本当は嫌だが自分からよけよう。

ずーと変わらないのは富士山だけかー。

(おまけの話)
本文でマナーのことを書いたので、今回はイギリス式の格調高い女子高等学校での経験の話がおまけである。
私は本業以外の仕事の関係で、オーストラリアの名門女学校を訪問したことがある。
その時に、その学校の女性の校長先生に校内を案内してもらった時のことである。
私が授業中の教室を訪問すると、全生徒が一斉に立ち上がる。これが客人を迎えるイギリス式の礼儀らしい。
その後、昼食となった。
案内されたのは大きな生徒用の食堂で、先生も一緒に食べる。ところが、先生とお客である私の食べる場所が問題である。
広い食堂の一番前に舞台のような高い場所があり、そこに先生と私の食べるテーブルがある。1メートル50センチくらいの高さの舞台なので、こちらから生徒が良く見えるが、あちらからも良く見える。あれは落ち着かなかったなー。
その時に出された食事の内容は全く覚えていない。
それほど美味しくはなかったせいだろうか?。
それとも舞台に上げられてしまい、興奮していたからかなー?