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[2009.06.11]
■迷惑ものを有効利用する
以前に我が家の1坪半の農地に日蔭が出来てしまうので、大きなシュロの木を伐採した話を書いた。 
その切ったシュロの切り株の取り扱いに困って、庭の端に放置しておいた。 
大きいし、なかなか枯れないし、生ゴミで出せないし、本当に迷惑ものである。 
 
すると私の仏像の先生からメールが届いた。 
『そのシュロの木はあなたの義父からプレゼントされた記念の木ですので、仏像が彫れるといいですネ。チャレンジしてはいかがですか?。』と、あった。 


そこで、材質として彫れるものかどうか分からないが挑戦してみることにする。 
先ずは切り株の外側にへばり付いている毛を取り除かないといけない。これが大仕事であった。 
30センチくらいを取り除くのに2時間も掛かった。 
 
乾燥中のシュロ 
 
そして、中の木質が現れたところで、陽当たりの良い場所に移して乾燥させた。 
 
ようやく乾燥したと思ったので、彫刻の出来る大きさに切り刻んだ。 
 
寸法に切ったシュロ材 
 
ところが、中はまだ全く乾燥していない。 
シュロはずいぶんと水分の多い木であった。 
手に持ったら、ズッシリと重い。 
 
いくら待っても乾かないので、諦めて彫ったのがこれである。シュロは年輪が無いので、彫り易いような、彫り難い材料である。 
 
シュロに彫った仏像 
 
記念に彫っただけなので、こんなものである。 
残りの材料は先生にプレゼントしよう。 
先生は上手く彫れるかなー? 
 
シュロの端材に彫った仏像 
 
(おまけの話) 
私の同級生達に会うと、『ブログの写真が上手になったねー』と言う。 
でも、誰も『仏像彫刻が上手になったねー』とは言わない。 
自分の周りに仏像彫刻をしている人など居ないのが普通なので、私の仏像が上手なのかどうかも分からないというのが正直なところだろうと思う。 
 
そこで私が自分で言うと、『確実に上達している』。 
立体を彫るというのは考えている以上に難しい。 
最初の頃は早く上達したいので、彫るのを急ぎ過ぎて彫り過ぎてしまい、もうどうにも形にならなくなることがシバシバ起きた。 
今は以前よりは全体像を考えながら彫るということも覚えた。 
 
現役の時は鉄を使って物を作っていたので、その時は、もし削り過ぎてしまったら、最悪の場合は溶接で継ぎ足すという方法も無くはなかった。 
 
仏像ご一行様 
 
そう考えると、布地とか木材を切ったり、削ったりする仕事をしている人は、失敗が許されない。 
その仕事を選んだ人はきっと私とは違い、慎重な人ばかりなのだろうと思う。                   
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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