■独身生活を謳歌する
ある日の朝に女房が1週間の予定で東京へ戻って行った。前回と同様に私が伊達紋別駅まで車で送って行った。これから1週間の私の独身生活の始まりである。 
女房がいてもいなくても私の行動は変わらないので、いつものように忙しい。女房を駅に送ったその足でイコロに行くとTさんは既に来ていた。
果樹園のリンゴに虫食いが出ているので、壮瞥町のIさんに電話で対策を相談する。
そこへアップデートのYさんが牧家のメンバーを伴って現れた。9月9日の第2回目のスロウ市場の相談である。
お昼近くになったのでコテージに戻り、1人で昼食のパンを食べる。
食後に地元の中級の腕前の3人とゴルフをする。
昨年は下手だと思っていたXさんは、今年は見違えるように上達していた。
グロスで負けるとは思わなかった。ゴルフの後に1人は仕事に戻り、2人はコテージにやって来た。 ゴルフ談議をした後に、文七で反省会をすることになる。
文七で食事をしていたら、私を訪ねてZさんという人が茅ヶ崎からやって来た。個室に移りKさんと話をする。そこへ携帯に電話が入った。地元のKさんだ。
KさんはHさんを伴ってやって来た。2人は私達に合流し、芸術談議となる。その後、Zさんを駅まで送った。

その間にOさんから連絡があり、ライブスナックのいなかっぺに居ると言う。そこでKさん、Hさんと一緒にいなかっぺに行く。そこには芸術家グループがいて、盛り上がっている。
しばらくしてO病院グループが現れて合流する。そこから延々とカラオケ大会となり、私が近所の芸術家を送って帰ったのは深夜の0時を大幅に過ぎていた。独身生活もなかなかいいなー。
(おまけの話)
その日に文七に私を訪ねて茅ヶ崎から来たZさんを私は知らない。前日の夕方にコテージでKさんと話している時に、そのZさんから電話があった。
忙しかった私は電話の内容がよく分らなかった。私を訪ねて来て、明日の夜に会いたいということだけは分った。文七でZさんに会った。Zさんは名乗ったが私の知らない名前だった。先方は私のことを知っている。でも私は知らない。人違いではないかと思った。Zさんは女房が伊達に来た時には大変にお世話になったと言う。益々、判らなくなった。
その内に或る話題で分った。私が昨年の夏にZさんの女房を近所の芸術家のN画伯の家に連れて行ってもらったことを感謝していると言ったからだ。
彼は私の女房の友人のIさんの亭主だったのだ。
Zさんは版画家で、その女房のIさんは画家である。その女房は結婚しても旧姓を名乗っていたので、私は結婚した彼女の新しい苗字を知らなかったのである。
私は今回のことで、自分がボケたのかと思った。
でも、それよりも、わざわざ北海道まで来るん
だったら彼の女房も私の女房に連絡をくれればいいのにねー。だから芸術家は変人だと言われるのだなー。