■知らずに平均年齢80歳の会に入ってしまった。
伊達に来ている時にも写真の技術の向上を目指したいと思ってた。 昨年の夏にカルチャーセンターで地元の写真クラブの写真展を見た。そこにいた女性に『夏の間だけ会員にしてくれませんか?』と聞いてみた。
そして今年の夏に伊達に来たら、その女性から撮影会のお誘いがあった。
28日の午前8時30分に指定場所のカルチャーセンターの駐車場に行った。そこにはただ一人の知り合いのKさん(女性)がオジサンと2人で立っていて、その前に男女が2人ずつ立っていてKさんの話を聞いているような状況だった。
私は『お早う御座います』と声をかけたら、ギョッとして振り返った。そして、彼女の隣のオジサンに何か言っている。するとオジサンは去って行った。
2台の車に分乗し、私の車に乗ったKさんに聞いてみた。『先ほどは何をしていたんですか?』。すると驚いた。そのオジサンを私と勘違いしてメンバーに紹介していたのだと言う。なぜそういうことが起きたのか?理解に苦しむ。
Kさんは待ち合わせ場所に居たクラウンに乗ったオジサンを私と間違えて、『皆さんに紹介しますので車から降りて下さい』と言ったら、そのオジサンは車から降りて来たので、てっきり私だと思ったとのことだった。
でも、普通は紹介されている間に気が付いて、『私は橋本じゃありません』と言うんじゃないのー?
Kさんは言っていた。『橋本さんは急に老けたのかな?それにしても背も低いな~と思った』

メンバー6人は2台の車に分乗して早来にある鶴の湯温泉を目指した。その温泉にある大きな蓮池が今回の撮影場所である。
ジジババは先生の引率で池の周りに集まって蓮の花の撮影を開始する。しかし平均年齢が80歳というメンバーじゃー長くは撮影は続けられない。
『橋本さんのような若い方が入会してくれたので、運転手が出来て良かった。これでまた遠くへ撮影に行ける』と嬉しそうだった。なんだか、介護施設の写真クラブに入会してしまったようだ。
メンバーは19人いるそうだが、今日は病院へ行った人、暑さ負けで寝ている人、もう年で活動できない人を除いたメンバーが参加したそうだ。
いずれ私もそうなるのだから、入会してしまった以上、年寄を大事にしてあげよう。
でも、こんなに高齢者だけの写真クラブだとは知らなかったなー。

(おまけの話)
私の親父はカメラの趣味があったらしい。
『らしい』と言うのは、オヤジがカメラを触っているのを見たことがないからだ。
八王子の豊かな機織り会社の五男坊に生まれたオヤジは若い頃にブラジルに渡った。当時は日本で食い詰めた人達が日本からブラジルへ移民している時代だった。
そんな中にあってドイツの名器と言われたライカのカメラを3台も持ってブラジルへ行った。
後にオフクロに聞いたら、『ライカ1台で家が1軒建てられた』というから驚きだ。そんなオヤジのブラジルでの写真は沢山見た覚えがあるが、カメラは見たことがない。
その写真もオヤジが写っている写真ばかりで、オヤジが撮った写真は無かった。なぜオヤジがカメラを止めたのか分らない。元気な内に聞いておけばよかったと思う。
でも、オヤジのカメラ好きの血統は私に受け継がれているらしい。果たしてオヤジの写真の腕はどうだったのか?今となっては分らない。