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[2007.10.01]
■最後のお楽しみは乾燥機
この辺りの道路を走るとあちらこちらで稲刈りをしている風景に出会う。 
我がイコロ農園もいよいよ稲刈りの時期を迎えたようだ。オーナーのTさんから連絡が入った。『26日午前9時から稲刈りを始めます』 
 
これはただの連絡のようだが、そうではない。手伝いに来いという意味である。用事を済ませてから田圃に行くと、既に作業は始まっていた。 
今年の作付品種は『ななつぼし』である。コシヒカリに匹敵する美味しい米である。 
田圃の広さは4段の棚田風で約3反強はあると思う。 
 
イコロ農園の以前の所有者のIさんが先生役で作業を引っ張って行く。とは言っても、Iさんがバインダー(稲刈り機)を操り、我々は落ちた稲穂を拾ったり、機械が通り易いように稲を刈って道を作る。 
 
ところがこのバインダーが25年以上も前の代物なのですごく調子が悪い。すぐに穂が機械に絡んでしまう。それを取り外してまた進む。そして、また絡む。 
1日で終わる予定だった作業は全然進まない。遂に動かなくなり機械の修理人を呼ぶ羽目になった。現在の最新式の機械と違って、田圃の条件が悪いとすぐに機械は機嫌が悪くなり停止してしまう。やっと修理が終ったが、本日の作業は予定の半分しか出来ないで終った。 
 



翌日は午前8時30分から作業が開始となる。Tさん夫妻、私達2人、それにIさんと娘さん、そしてKさんの奥さんのM代さんという昨日とほぼ同じメンバーである。 
 
M代さんは落ちた米がもったいなくて落ち穂拾い専門である。私達の世代は食糧難の時代に育ったので、『米の1粒はお百姓さんの汗の1粒です』という教訓の中に育った。だから落ち穂が勿体なくて仕方ない。 
水捌けの悪い場所は機械が入れないので、私が手で刈り取った。これが今回の稲刈りで一番大変な作業だった。長靴が3分の2くらい泥に埋まって動きが取れない。 
 
 
機械の調子が悪い為に10%位の米が田圃の中に消えてしまったのではないかと思う。 
こんなに苦労をして作った米だから、これからは食事の度に良く噛み締めて、感謝をしながら米を食べよう。 
 
(おまけの話) 
今回の稲刈りはあまりに古い機械と基本が出来ていなかった為に大変な苦労をした。 
刈り取った後は乾燥機に掛ける。長和の農家のTさんに乾燥を頼んだので、そこまで車で運んだ。昨日と今日の分を合わせると米袋に40くらいになる。 
 
1袋が約30キロと20キロだが、全部で900キロくらいは収穫出来たと思う。 
乾燥機の設置してある倉庫に車をバックで入れる。そこには立派な『遠赤外線乾燥機』という機械がデンと構えていた。車から降ろした米袋をTさんと2人掛かりで乾燥機の投入口に添えて、米を一気に落とし込む。受け皿に落ちた米は蟻地獄のような穴に面白いように吸い込まれて行く。 
 
今日の分の20袋はアッという間に落ちて行った。 
こんなに気持ちが良いことはない。今までの疲れが米と一緒に穴の中に吸い込まれて行くような感じだ。例えて言えば、儲けた金の小判を地下の秘密の隠し場所にドンドンと流し込んでいるようだ。(我が家に地下の隠し場所は無い。念の為に) 
 
あとは乾燥が終った米を精米して、それを寿司屋の文七に持ち込み、米作りで一緒に汗を流してくれた人達と寿司にして食べる楽しみが待っている。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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