■評判のフェルメール展を見に行く
伊達に滞在中に野田画伯がフェルメールの『牛乳を注ぐ女』の絵の解説をする企画があった。 私は他に用事があり、それには行けなかったことを東京に帰ってから思い出した。
私が東京に戻ったら、テレビでも雑誌でもフェルメールを盛んに取り上げていたからだ。
『フェルメール』とか『牛乳を注ぐ女』というのは、なんとなく知っていただけで、詳しくは知らなかった。その内に伊達の人達もわざわざ東京まで見に来るということを知った。
芸術に疎い私は『そんなに有名な絵なら見に行こう』と思い、女房を誘ったら、『フェルメールを知らないの?』とバカにされた。でも、知らないものは仕方ないではないか。

11月後半に伊達からOさんが娘さんを連れてフェルメールを見に来ると知らせて来た。
お世話になったOさんなので、なにを措いても案内をしないといけない。でも、よく聞いたらOさんはこれでフェルメールは3回目だそうだ。今回は娘さんの為にだけ、上京するようだと分った。それではなおのこと私は見ておかなければと思い、4日に女房と娘を誘って出掛けた。
国立新美術館は東京ミッドタウンからもすぐの、元の東京大学研究所跡に建てられた
近代的な美術館である。http://milkmaid.jp/ 入場料を1500円支払い、入口で説明の為のイヤホンを500円で借りた。日曜日のせいか、人が凄く多い。
東京人は評判になるとすぐに駆け付ける癖がある。
東京にはこんなに芸術を理解する人が多いとは思えない。
壁に沿って前の人の後を付いて歩く。3部屋目にやっと『牛乳を注ぐ女』があった。
思ったより小さい絵だ。歩きながら見る列と、その後ろで立ち止まって見る列がある。
私は係員に『立ち止まらないで下さい』と言われてしまう。
なんだかよく分らない内にトコロテン方式で出口に出てしまった。東京では有名な絵画というのはじっくり見るものではないようだ。私には名画を説明や評価をする能力が無いので、皆さんは自分で見て判断して欲しい。

(おまけの話)
私のオフクロは今の六本木と西麻布の中間で生まれ育った。当時の六本木は田舎で、交通機関は都電しかない不便な場所だった。まだオフクロが健在の頃に彼女の生まれた場所を探しに行ったことがある。
当時とあまりに変わってしまった為に、大体の場所しか判らなかった。また、オフクロの叔母さんは私の子供の頃には赤坂に住んでいて、私も休みには時々泊りに行った覚えがある。赤坂から六本木までは歩いても10分も掛からない。
私は六本木交差点の角にあった本屋に行った覚えがある。その六本木がなぜこんなに繁栄したのか、その理由は私には分らない。
今の東京ミッドタウンの場所は前は自衛隊総司令部が入っていた。その前は進駐軍が使っていた。もしかしたら、
進駐軍の御用達のお陰で六本木は繁盛したのかもしれない。六本木は進駐軍のお陰で開発され、今では国籍不明の不良外人とそれを目当てに来るギャルに占領されている。
今も昔も六本木は外人に占領されていることに違いはない。