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[2007.12.04]
■昔の箱の蓋は開けない方が良い
毎年の暮が近付いてくると、新聞やテレビで都内各地のイルミネーションの話題が提供される。そうなると、どうしたことか私も行ってみたくなる。 
そう思う人が多いらしく、いつもどこも満員である。 
でも、私のようなオヤジがイルミネーションを見に行くというのも、なにか気恥しい。 
 
そこで、カメラを持って『撮影に来た』という風を装う。 
装わなくても、誰も私のことなどを気にしていないかもしれないなー・・・と思うが。 
 
東京のイルミネーションの名所といえば、東京駅周辺、六本木ヒルズ、汐留カレッタ、お台場、銀座、新宿副都心、その他、まだまだある。最近は佃島もいいらしい。 
 
どこも捨て難いが、今回は新宿駅南口のサザンテラスのイルミネーションの撮影に行くことにした。暇人なのでいつでもいいのだが、あまり混まない日を選ぶ。 
それは火曜日である。特に理由はない。 
 
月曜日は週初めなので、サラリーマンは帰りに一杯やって帰りそうだ。すると、火曜日は真っすぐに家に帰りそうだと考えた。 


車を止めた駐車場に近い京王プラザホテルのイルミネーションが思ったより綺麗だ。 
そこで撮影後、新宿駅南口のサザンテラスに行く。ここも大勢の人が出ている。 
 
 
どちらも甲乙付けがたく綺麗だった。少し疲れたので、ドトールコーヒーに入る。 
私は驚いた。そこで偶然にも、5年振りに現役の時の仕入れ先の社長に会った。私は引退してからは敢えて現役時代に付き合っていた人達とは自分から縁を切っている。現役の人にしてみれば、引退したオヤジなんかに興味はない筈であるからである。 
 
 
彼とは現役の時はかなり親しかったので、懐かしい思いがする。向こうも同じ感じのようだった。お互いにその後の話をしたが、やはり大して盛り上がらなかった。彼は糖尿病を患っていると言っていた。年齢は68歳で、息子を会社に入れてしまい、今の経済状況の中で苦労をしている様子が窺えた。別れ際に、彼は死ぬまで社長を続けると言っていた。 
 
思いもかけず彼に会えて嬉しかったが、会わなくても良かったと感じた。 
所詮、今は住む世界が違っているのだから・・・。 
初恋の彼女に年をとってから会ったような感じで、少し幻滅を感じた。昔のことは心に留めておいて、古い箱の蓋は開けない方が良いと感じた出来事だった。 
 
イルミネーションは綺麗だったが、帰りの車の中ではなぜか気が重かった。 
 
(おまけの話) 
過去に世界の色々な場所でイルミネーションを見た覚えがある。そんな中で、イルミネーションと衝撃の事件が重なった時があった。 
 
1970年の11月に初めて女房とヨーロッパ旅行をした時に、パリのシャンゼリゼ通りが今で言うイルミネーションで飾られていた。通りに沿った木々に細かい電球が取り付けられていて、それが輝いて凱旋門まで続いて 
いた。『さすがにフランスはお洒落だな~』とその時に思った。 
 
ところが、ホテルに戻ると新聞が置かれていて、なにやら怪しい雰囲気だった。フランス語が分らないので、英字新聞を買って読んで驚いた。三島由紀夫が割腹自殺を図ったと書いてあった。 
 
新聞の第一面の写真は床に転がる生首だった。帰国してから更に詳しいことを知ったが、日本の新聞では生首の写真は出なかったそうだ。 
それから暫くして日本も豊かになったせいか、アチコチでイルミネーションが出現して来た。 
 
これは豊かな国であるから出来ることである。でも、地球温暖化を止める為には、いずれこの行事も中止になるに違いない。だから、今の内に見ておこう。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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