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[2007.12.12]
■旦那文化は廃れたか?
女房が現役の時は懐石料理を教えていたので、その材料を買う為に時々、築地市場に行っていた。私もたまには付き合ったことがあるので、市場内外をよく知っている。 
12月になったので、女房がお正月の食品を買いに行くので運転手を頼まれた。 


数の子、タラコ、昆布、鰹節などを買ってから、女房が贔屓にしている場内にある寿司屋に行く。その名は『龍寿司』と言い、仲買の旦那衆が来る店である。 
久し振りだが女将さんが懐かしがってくれる。『テレビで北海道に行っているのを知った』と言っていたが、結構みんな見ているんだな~。 
 
 
最近の築地市場の景気を聞いてみた。 
すると、『今は大手スーパーなどが漁協や漁師と直接取引をしてしまい、市場は昔の面影は無い。 
知り合いの仲買が半分以上も廃業してしまったので、この店も不景気だ』と寂しそうであった。 
 
また、『この市場が江東区豊洲へ移転するという問題も結論が出ていないので、どうなることやら…』と店の先行きを心配していた。 
 
昔は旦那衆という人達がアチコチに居た。彼らは大店の主で、色々な遊びをやり、目下の者には気前良く振舞った。龍寿司もそんな旦那衆が支えていた店である。 
そんな旦那衆が廃業して店にも来なくなり、築地からも旦那衆が消えようとしている。築地だけでなく、全国的に旦那衆は消えて行っているように思う。 
 
昔からそんな彼らが日本の色々な粋な文化を支えていたのではないかと思う。 
いまや彼らに代わる旦那衆はIT長者かもしれない。でも、彼らはフランス料理やイタリア料理を食べて、芸者遊びの代わりにクラブで子ギャルと遊んでいるんだから、文化は支えない。 
 
こうやって日本の文化は廃れて行き、残るのは欧米文化だとすると寂しい。 
どこかに、まだ旦那衆は居ませんか? 私の周りには居ないことだけは確かだ。 
 
(おまけの話) 
築地市場は場内と場外に分かれている。 
場内市場は主に鮮魚を仲買人が売買する場所で、やはりマグロの取引きが華である。 
鮮魚の取引は早朝から行われるので、午前10時前にはもう終っている。その時間から後は片付けをしているので、ターレーやトラックの出入りが激しい。 
 
場外市場はその他の食品が商われているので、乾物、野菜、肉、玉子焼き、刃物、加工食品、その他の食品などがある。写真の鰹節を見て、なんだか判らない若い人が増えて来ている。判っても家には鰹節削り器が無いので削れないだろうと思う。 
 
 
私の子供の頃は食事の前によく削らされた覚えがある。 
タレントのテリー伊藤の実家の卵焼き屋も場外市場にあり、結構賑わっている。 
最近はやたらと寿司屋が増えているが、これもみんな素人客を相手にしている。外人観光客も多く、東京観光のコースに入っているくらいである。 
 
私の好きな『茂助だんご』もここにある。いつも築地に行くと買ってしまう。もはや、築地市場は観光客のものになり下がってしまった感がある。 
ここでも主役は元気の良い素人のオバサンである。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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