■2007年最後のメール
今年もなんとか生きて来られた。それも忙しく過ぎて行った感じがする。 ボケも無く、怪我も無く、ただ最後になって前立腺癌が発見されただけだ。これは大した問題ではないと私は思っている。年をとれば病気にもなる。
その病気がたまたま前立腺癌だっただけである。
全く自覚症状も無いままに伊達滞在中に血液検査を受けたら発見された。これは不幸中の幸いと考えるべきだろう。私の家系は癌系なので、私が癌になっても不思議ではない。
色々と考えたが、来年の2月か3月にヨード線という放射線を出す金属のような玉を前立腺に埋め込む小線源療法という手術をすることにした。
これは伊達市の石田医師の考えでもあり、私もそれに同意した。

前立腺癌は進行が遅いので、寿命が先か癌が先か?これから先はゆっくりと競争である。適当な時期にお迎えが来るというのは私の性に合っている。
私は癌と分っても全く動揺は無かった。身内の癌に慣れ過ぎた結果である。
先日、伊達から来たTさんに癌のことを伝えた。
彼は検査をすることはメールで知っていたが、その後の報告が無いので心配していたそうだ。自分から聞くのも憚られるし、少しメールが来ないと『大丈夫かなー?』と心配していたそうだ。こういう話は聞き難いものだと思う。
私からみんなにメールで知らせるのもどうかと思い、私も迷っていた。そこで丁度、我が家に来たTさんに伝えたという次第である。
Tさん経由で伊達の主だった人達には伝えてもらったので、こうやって今回はブログで公開した。
来年の手術の為に予定していたワシントンDCのペンタゴン訪問が出来なくなったのが残念である。一日も早く回復して、また伊達に行けるようにしたい。
これが心筋梗塞や脳溢血だとみんなにサヨナラも言えず一瞬でおさらばである。
癌で良かったと思っている。しかも前立腺癌で良かった。
これが今年最後のメールです。来年もよろしく。

(おまけの話)
今回は最後になって『おまけの話』に困った。そこで、本文と関係の無い話だが、最近、私が非常に驚いた話である。
先日、仏像教室の日に地下鉄中野坂上駅でトイレに入った。すると男性トイレの床に膝をついて便器の中に顔を付けるように覗いているサラリーマンが居る。
なにがなんだか分らず、私はボー然とした。
暫く見ていたら、便器の中に手を入れている。その内に流れる水を止めたいのか、便器の上のセンサーを分解し始めた。そして、また便器を覗き込んでいる。
あまりに奇異な行動に私はその人に尋ねることも出来なかった。変に質問なんかして、殴られたらたまらない。
最近の都会人は若者も中年も老年もすぐに切れるから危ない。都会の生活はストレスが溜まる。
その上に今の経済状況を考えると、みんな大変な苦労をしているだろうし、なにかキッカケがあれば切れるに違いない。
いつまでも見ていて、その男が切れるといけないので、仕方なく切り上げて出て来たが、あれはいったい何だったんだろう?もしかして、コンタクト・レンズを便器の中に落としたんじゃないだろうか?
私なら、落とした瞬間に諦めるけどな~。