■アメリカ大統領予備選挙(2)ロスから
(Iさんからの報告・その2) この8年間のBUSH政権で、この国は完全に二極に分かれました。
マイケルムーアの映画、華氏911でもおわかリでしょう。
自分が共和党支持か民主党支持かで、個人の長い友情も終わりになった事も珍しくありません。
人々は気持ちがイライラと、怒りと不満と不幸感が増してきたこの8年間でした。民主党支持者の間では変化を望む時代の訴え感がつ募っています。
それでオバマへの期待が高まっているのです。
彼は時代の預言者的性格を持ち、それが今、新しい変革を望む民衆のニーズに一致しています。
ヒラリーは着実、冷静、現実的に物事を処理できる能力の持ち主でしょう。
そこで、民主党支持者内でも決定できないのでいるのが現在の状況です。
一方、共和党の候補は貧しいCHOICEでマケインしかいません。ハカビーも頑張っていますが、党の推薦を受ける事はできないでしょう。
マケインは反BUSHとして頭角を現してきたのですが、共和党の支持を得る為には、そうそう反BUSHのことばかり言っていられなくて、妥協を迫られています。
2日前にNEW YORK TIMESがすっぱ抜いたマケインとロビイストとの不倫関係が、表面的道徳を唱える共和党支持者に打撃を与えているでしょう。
また私個人の意見ですが、政治とSEXは切り離してほしい。この国はさんざん好きな事をやっていながら、他人が不倫したりすると寄ってたかって目の敵にするというピューリタン村根性が抜け切らないで、偽善家が多いのが馬鹿みたいです。
因みにハカビーは元は教会の牧師で、政治にも聖書からの引用を使いそうです。これほどにも多くの宗教が入り乱れているアメリカで、まだキリスト教が根強い影響力を持っているというのも驚きです。
政治が金、宗教、SEX、から自由になって初めて、世界の平和、人類の幸福を真に追求できる政治ができるでしょう。
・・・・という報告がロスからあった。
もしヒラリーが大統領になると、ブッシュ家とクリントン家が連続して4代の大統領をたらい回しすることになり、これじゃーその辺の零細企業と同じ構図になってしまう。
そうなったら、アメリカも希望が無くなるな~。

(おまけの話)
この文章を送ってくれた女房の従兄弟のIさんはロスに住んで30年にもなる。
たまにこちらから訪問したり、向こうからもやって来る。
Iさんの家はサンタモニカの高級住宅地のマリブにある。
彼は建築家で映画俳優のブラッド・ピットの家も作った。
また彼の住んでいる家もアメリカの有名な建築家の設計になり、その家には驚くことにパイプオルガンがある。長くアメリカに住んでいるIさんは、半ばアメリカ人である。
だから外国人のように、日本に来ると日本的な場所に行きたがる。
本人は『ニッポン・ノスタルジー症候群である』と言っている。日本的な食べ物は今ではロスでは何でも手に入るから、そこでは日本食は困らない。
Iさんは5月にはまた我が家に来ると連絡があった。
日本的な物が失われてしまったいまの日本で、その時にはどこに行って、何を食べればいいのか?今から私は悩んでいる。写真のような場末がいいのかなー?