■世の中すべてサンヨンサン
立川でパスポートの書き換えをして、駅ビルで女房と一緒に昼食を食べた。 入った店は中華料理店だったが、出迎えてくれたウエイトレスが白人だった。怪しい日本語で、『いらっしゃいませ。お2人様ですか?』と聞いてきた。
中国人ならまだ分かるが、その違和感にギョッとした。
頼んだ定食の味より、彼女がどういう理由で日本に来て、しかも立川の駅ビルの中華料理店で働くようになったのかが気になって仕方なかった。
白人女性が日本の中華料理店で働くほど、日本も国際化されたと言うべきか?
食事を終えてから女房は『買い物がある』と言うので、そこで別れた。私は1人で昭和公園に向かう。
今は『フラワー・フェスティバル2008』という催しが開催されている。

天気も良く暖かくなったので、公園には大勢の人達が来ている。多くはジジババと小学生であった。
ジジババはいつもの俄かカメラマンである。ジジババが40%、小学生が40%、残りの20%が色々な人達である。
そこで急に『世の中すべてサンヨンサン』というフレーズを思い出した。
現役の時に取引をしていた東証1部上場の機械商社のY社長のことである。
この社長はユニークな人で、その人生が連続テレビドラマになり、『どてらい奴』というタイトルで西郷輝彦が主演して放映されたことがある。
この人の口癖が『世の中すべてサンヨンサン』であった。
『世の中に3割の良い会社と、4割の普通の会社と、3割の駄目な会社がある。また、会社には3割の優秀な社員と、4割の普通の社員と、3割の駄目な社員が居る。だから下の3割の駄目な会社とは取引を止めなさい。また下の3割の駄目な社員を教育するよりは、真ん中の4割の社員を上の3割に引き上げる教育をした方が会社は利益が出る』と、言っていた。
その当時はその発想で世の中の色々なことを見ると、全て当て嵌っているように思えた。ところが、今の時代になるとこの法則は当て嵌まらないようだ。
私達のようなジジババが増え過ぎてしまったからなのだろう。
その法則が狂ってから、日本経済も不調になったように感じる。
予告編でそのことを知った伊達のRさんは『北海道は2・6・2』だと言っていた。海を渡ると比率も変わるのだなー。

(おまけの話)
このY社長の健康法がユニークである。
毎朝、起きると『水を鼻から飲む』。そしてウガイも鼻からする。『これが健康を保つ秘訣だ。皆もやれ!』と私も言われたが、やらなかった。
もう1人の怪しい健康法を私に勧めていた人に、やはり東証1部機械メーカーのT常務が居た。
彼は毎朝起きると、なんと『自分の小便を飲む』のが健康法だと言っていた。また、『一番搾りがいいんだよー』と、ビールじゃあるまいしねー。
ある会でT常務は私に『橋本さんもやってみなさい』と強く言って来た。
でも、いくらお得意様と言えども、こればかりは受け入れられなかった。
そんな2人の行く末が気になる人も多いと思うが、2人とも平均寿命まで行けずにお迎えが来てしまった。
世の中には色々な健康法が氾濫しているが、『普通じゃない』と誰もが思う健康法はあまり健康的でないようだ。