■ペンタゴンからやって来たKさん
私は割合に交際範囲が広いが、その上に普通の日本人ではあまり縁が無いペンタゴンに友人がいる。 その友人はKさんといい、以前は日本に住んでいた米軍将校である。
退役後は日本の民間企業に勤めていたが、その後、アメリカに戻りペンタゴンに職を得た。
ペンタゴンと言えば、アメリカ国防総省のことである。
この機会にペンタゴンの意味を調べてみたら、ペンタゴンとは『五角形』のことだと分かった。
アメリカ国防総省の建物が五角形をしていることから名付けられたのだ。
因みに『六角形』はヘキサゴンというのだそうだ。

その友人のKさんが、久し振りにワシントンDCから日本にやって来た。そして、『久し振りに一緒にゴルフをしませんか?』と誘って来た。
場所は以前はよく一緒にゴルフをした多摩ヒルズGCという米軍人専用ゴルフ場である。

ここは我が家からも近く、そこに行くとミニ・アメリカ旅行をしたような気になれる。
ゴルフの方は手術以来、私はあまりやっていないので下手だった。Kさんはもっと下手だった。
それでも久し振りの再会で楽しいひと時を過ごした。
色々と話題は飛んだが、軍事関係の話だけは守秘義務があるとのことで、私の知りたいことは教えてもらえなかった。
(おまけの話)
ゴルフ場では2人のアメリカ人親子と一緒の組になった。
親子共、とてもゴルフが上手だ。
オヤジは特にパターが上手で、長い距離でも入れてしまう。

私が驚いて、『Beautiful. I was much surprised 』と言ったら、オヤジは『そうだろう。私は92歳だよ』と英語で応えた。
そして息子の方が、『オヤジは昔はハンデイ5だったんだぜ』と自慢げに言った。
そこで私がオヤジさんに、『何年くらいゴルフをやっているんですか?』と聞いたら、指折り数えて、『うーん。80年だなー』と言ったのには驚いた。

色々と話したら、なんと彼は第二次世界大戦で日本と戦った歴戦の勇士であった。
これにも更に驚いた。もう今では歴史になっている人とゴルフをしたのだ。
92歳にもなってゴルフが出来て、しかもドライバーショットは曲がらずに180ヤードは飛ばす。

終ってみたら、私は45・46で、そのオヤジは46・48だったので、92歳のオヤジにたったの3打しか勝てなかった。
もちろん、Kさんは負けていた。